兵庫県の養父市、吉本興業およびソフトバンクが「Web3の活用に係る取組に関する連携協定」を締結
兵庫県の養父市、吉本興業株式会社(以下「吉本興業」)およびソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、養父市でのWeb3※を活用した取り組みを推進するため、2023年9月8日に「Web3の活用に係る取組に関する連携協定」(以下「本協定」)を締結しました。
本協定の取り組みの第1弾として、養父市は、吉本興業およびソフトバンクと連携し、ソフトバンクがこれまでさまざまなサービスで活用してきた2Dメタバースプラットフォーム「ZEP(ゼップ)」を活用して、市の魅力の発信や市民の交流の拠点となるメタバース(仮想空間)「バーチャルやぶ in ZEP」を、9月8日にオープンしました。
養父市は、雄大で美しい自然に囲まれたまちです。この地域特性を生かしながら、“世界で一番ビジネスをしやすい環境”をつくることを目的に、指定地域において、規制・制度の緩和や税制面の優遇を行う規制改革制度である「国家戦略特区」の指定の下、将来像である「やぶ2050~居空間構想~」「豊かで持続可能なスマートヴィレッジの共創」を目指し、制度を活用した取り組みを積極的に進め、先端技術を身近なものとして利用できるよう取り組んでいます。
吉本興業は、2022年度からパソコンで利用可能な「バーチャルやぶ」の企画開発運営をはじめとして、所属タレントのアバター化やメタバースプロデュース事業を推進しています。一方、47都道府県に芸人と社員が実際に住んで活動する「あなたの街に住みますプロジェクト」を2011年にスタートさせた他、2022年に開局した「BSよしもと」は地方創生をコンセプトに地域の魅力を伝える番組を多く制作するなど、全国各地の地域活性化を推進してきたことによる豊富なノウハウがあります。
ソフトバンクは、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下、ICT(情報通信技術)を利活用して社会課題の解決に取り組むことで、人々が豊かに暮らすことができる社会の実現を目指しています。各地の地方自治体や地域とのつながりを深めながら、地域社会の課題解決を支援する地方創生の取り組みにより培ってきた、ICTやWeb3のノウハウと知見およびソリューションの提供が可能です。
本協定の下、養父市、吉本興業およびソフトバンクの3者は、それぞれの強みを生かして連携し、「バーチャルやぶ in ZEP」の提供をはじめ、地域活性化や市民サービスの向上、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に取り組んでいきます。
また、吉本興業とソフトバンクは、「ZEP」を活用したDXのモデルケースの構築に取り組んでおり、その一環として本協定において先進的な取り組みを推進していきます。今後も「ZEP」を活用して、さまざまな地方自治体のDXの実現を支援することを目指します。
■「Web3の活用に係る取組に関する連携協定」の概要
1. 協定締結日
2023年9月8日
2. 連携協定の内容
・Web3を活用したメタバースの構築に関する事項
・Web3を活用したメタバースの運用・保守管理に関する事項
・Web3を活用したメタバース上におけるイベント・プロモーションに関する事項
・その他、Web3を活用した事項
■「バーチャルやぶ in ZEP」の概要
メタバース上には養父市の象徴的な景観を再現し、その中で市民同士の交流や、会議が行えるスペースを設ける他、養父市のニュースや天気、お薦めの地元産品など、市の魅力や情報を発信していきます。リアルと連動した吉本芸人によるイベントなども開催予定です。ブラウザーからのアクセスが可能なため、アプリをダウンロードすることなく簡単に操作することができます。
「バーチャルやぶ in ZEP」:https://stn.mb.softbank.jp/Z3f2c
■「ZEP」の概要
「ZEP」は、韓国において10カ月で300万ユーザーを達成した2Dメタバースプラットフォームで、ビデオ通話やチャット機能、NFTとの連携など多彩な機能を搭載したメタバースの構築ができます。ブラウザーからのアクセスが可能なため、多くの人に手軽にお楽しみいただける他、リアルとメタバースの連携や、別のサービスとの連携などがスムーズにできたり、企業や自治体が課題や目的に応じて短期かつリーズナブルに独自のメタバースを構築したりすることができるという特長があります。5万人の同時接続に対応しているため、メタバースでエキスポやオフ会などをはじめとする大規模イベントの開催も可能です。詳細は、こちら(URL:https://zep.us/)をご覧ください。
※ 特定の管理者がいない、ブロックチェーン技術によって実現した分散型インターネット